2023/10/22 16:36
みなさん、中国山椒と日本の山椒、赤い山椒と青い山椒の違いを知っていますか?
「山椒」というスパイスひとつとっても非常に奥深く、
今回は山椒の基本情報についてご紹介しようと思います!
中国山椒と日本の山椒
生物学上の違い
中国山椒も日本の山椒(和山椒)もミカン科サンショウ属の植物に分類されます。
このサンショウ属の植物は世界に200種類以上存在しており、
これらは同属異種の関係で、似て非なるものだ言えるでしょう。
- 中国山椒ー花椒(ホアジャオ)や青山椒(タンジャオ)は華北山椒という中国原産の植物
- 和山椒ー別名ハジカミとも呼ばれる日本原産の植物
味や香りの違い
パンチがありしっかりした風味を持つ中国の花椒に対し、和山椒は非常に繊細です。
加工の方法にもよりますが、和山椒は粉末状の状態では痺れと呼べるような辛さはあまり感じず、
柑橘を思わせるような爽やかな香りが広がります。
中国の青山椒が、花椒と和山椒の中間くらいの味わいというイメージですが、
風味のクセはやや花椒よりだそうです。
使い方の違い
中国山椒は山椒の実の皮を主に乾燥させて利用するのに対し、
和山椒は同じく実の皮を使う以外にも、花・果実・葉などをあますことなく使います。
和山椒は果実の部分(実山椒)をちりめん山椒などに加工されますが、
この実山椒を青山椒などと呼ぶことがあります。
これが中国山椒における青山椒(藤椒)と混同しやすいですが両者はベツモノです。
藤椒の使い方は基本的には花椒と同じで、乾燥したものを粉末にし料理にふりかけたり混ぜ込んだりします。
赤い山椒と青い山椒
Mountain Houseの完熟赤山椒について
日本原産のミカン科サンショウ属の植物から、完熟し赤くなってから収穫した山椒ということですね!
完熟山椒を人の手で丁寧に採取し乾燥させた後は、葉・枝・実を丁寧に仕分けします。
山椒の種類と特徴まとめ
花椒(ホアジャオ)
植物:華北山椒 中国原産の植物
特徴:痺れるような辛さ
香りも非常に強く爽やかで、特にホールのものを食べる直前に挽くと鮮烈な香りを楽しめます。
青山椒(タンジャオ)
植物:華北山椒 中国原産の植物
特徴:花椒と比べるとマイルドな辛さで痺れの要素はさほど強くない
花椒よりもフレッシュで爽やかな香りで、上品かつ華やかな味わいです。
赤山椒
植物:ハジカミ 日本原産の植物
特徴:マイルドな辛さで痺れの要素は強くない
爽やかなで、芳醇・フルーティーな香りです。
青山椒
植物:ハジカミ 日本原産の植物特徴:ピリッとした辛さ・痺れ